フリーローンとカードローンの違い

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ローンにも色々と種類があります。
おそらくよく見聞きするのはカードローンという借入の方法だと思います。

 

その一つだけとっても、消費者金融や銀行などがさらに内容を細かく分けたそれぞれのサービスを取り扱っています。

 

そして、カードローンについて調べると同じ意味で使われていたり、そうかと思えば実際に金融機関では別の種類としてプランが設定されているものにフリーローンというものがあります。

 

フリーローンは銀行で契約するのが一般的でしょう。

 

その為、端的に銀行融資のことをフリーローンといっていることもあります。

 

 

フリーローンとカードローンは別の種類のローン!?

 

ところがその際、銀行から融資を受けること全般をフリーローンと勘違いしてしまう可能性が否めません。

 

また、ネットの情報の中には、フリーローンとカードローンを同一のものとして説明しているものも少なくないです。

 

しかし、フリーローンとカードローンは別物ですから、フリーローンをカードローンという認識で勘違いして契約しないように注意してください。

 

フリーローンとカードローンの違いは、簡潔に述べるなら以下の4点です。

 

フリーローンとカードローンの違い

  1. 契約時に借りられる金額
  2. 契約後の追加融資の有無
  3. 貸付金利
  4. 担保と保証人の有無

 

カードローンは、主に小口融資用のローンプランで契約後、限度額の範囲で追加融資が受けられます。

 

フリーローンは、逆に大口融資にも対応可能なローンプランですが、契約後の追加融資は原則ありません。

 

金利はカードローンよりもフリーローンの方が低金利で借りることが出来ます。

 

また、フリーローンで高額を借りる場合は、金利が低いのも相まってフリーローンでは担保・保証付き契約でないと、審査通過が難しいです。

 

それに対して、カードローンは信用貸しなので、担保も保証人もなく借り入れ契約者の変災能力のみで、審査通過・契約が可能となっています。

 

フリーローンとカードローンについて、さらに詳しくその違いを見ていくと、以下のような点において差があるといえるでしょう。

 

フリーローン=多目的ローン?

 

まずは、フリーローンそのものについて簡単に説明します。

 

フリーローンとは一般的に多目的ローンともいわれます。

 

というのは、数あるローンの中には目的別ローンといって、ある特定の物に使うための限定的な融資があるからです。

 

目的ローンは、資金用途が限られるローンなので、定められている用途以外では利用することが出来ません。

 

マイカーローンや住宅ローンなどが目的別ローンにあたりますが、前者なら車関連のみ後者は住居関連のみにしか、ローンで借りたお金は使えません。

 

つまり、その逆で名前の通り使用用途が基本的には自由で何にでも使えるのがフリーローンです。

 

一番一般的でわかりやすいのが上記のフリーローンの定義ですが、これだけがフリーローンの由来というわけではありません。

 

消費者金融や銀行でも各々扱いやサービス名などでフリーローンの扱われ方は変わってきます。

 

そのため、プラン内容をよくよく確認することをお勧めします。

 

また、カードローンも使用用途が自由である為、フリーローン(または多目的ローン)と冠されていたりすることもあり混同されがちですが、実際この二つには利用するにあたって明らかに異なる点があり別の物となります。

 

強いて言うなら、フリーローンという何にでも自由に使えるという条件のローンの種類の中にカードを使ったローンがあり、それがカードローンである。と考えていただくと多少分かりやすいかと思います。

 

カードローンでは基本的に、申し込み時に資金用途を申告するだけで済みますが、フリーローンの場合は資金用途が具体的にわかる書類が必要なこともあります。
また、カードローンでは収入証明書が不要な場合もありますが、フリローンの場合は借り入れ額や限度額に関係なく、源泉徴収票や給与明細といった収入証明書が必要であることが多いです。

 

資金用途が多岐に渡るという点は、フリーローンとカードローンの共通点といえるでしょう。

 

ただ、フリーローンの方はカードローンよりも厳密に借り入れ理由を問われる可能性があるので、あまり不明確な目的の場合はフリーローンでの借り入れに向きません。

 

資金用途自由でも事業性資金には利用できない?

 

時に、カードローンでもフリーローンでも資金用途の中で借り入れが出来るかどうか微妙なのが、事業資金です。

 

カードローンもフリーローンも原則、資金用途自由ではあるのですが、事業性資金としての利用は不可としている金融機関が少なくありません。

 

その理由としては、事業資金を借りるという事は、その時に事業・経営が上手くいっていないわけですから、返済に充てられる収入があるのか貸付側としては不安です。

 

その為、カードローンやフリーローンの審査に必要な情報だけでは、事業資金に関しては判断が付きにくい事もあって、事業資金はフリーローンなどとは別にビジネスローンが設けてあることが多いです。

 

フリーローンとカードローンの重要な違いは借入回数と自由度!

 

大きくフリーローンが何かまとめたところで、次はカードローンとフリーローンが別物扱いになる重要な理由について説明します。

 

名前の通り自由が利くのでフリーローンだと簡単に上述しましたが、実際に借入れの自由度が高いのはカードローンです。

 

というのは、カードローンは契約後発行されたカードやネットバンキング機能で借入限度額の内であれば、好きな時に簡単に借入が出来るからです。

 

フリーローンは原則、契約時1回限りの融資で、もし追加で借り入れがしたい場合は再審査が必要となります。

 

また、その追加借り入れの為の審査がカードローン審査のように即日で出来ることがほとんどありません。

 

フリーローンは限度額内で繰り返し借り入れ・返済をするのではなく、一度融資を受けたら完済までひたすら返済をすることとなります。

 

その為、借入に関してのフリーローンの自由度はカードローンに劣るといえるでしょう。

 

しかし、その様なデメリットしかないのなら、わざわざフリーローンなんて金融商品(サービス)としていらないはずです。

 

従って、フリーローンにはカードローンとは違うメリットが勿論あります。

 

銀行での取り扱いが多いこともあって、フリーローンは金利がカードローンより低く済み、また借りた後は返済していくだけなので完済がしやすいです。

 

追加の融資が不自由な分、カードローンのようにずるずると借り入れが続いてしまうリスクが低いといえます。

 

カードローンでは何度も借り入れが出来てしまう為、借り過ぎが不安…という場合は、フリーローンでの契約を検討してみると良いでしょう。

 

ただし、低金利である事もあって、約定返済以外の随時返済や繰り上げ返済に手数料がかかるフリーローンなどもあるので、その点は注意が必要です。

 

また、1度きりの借り入れではありますが、最高限度額の設定も高めであることが多く、カードローンよりも高額の借り入れの場合に利便性が高いといえます。

 

フリーローンなら本当に高額の借り入れが可能なのか?

 

フリーローンで高額借り入れを検討している場合、契約先は銀行フリローンの方がオススメです。

 

消費者金融でもフリーローンという商品名のローンプランがあったりしますが、貸金業者は総量規制の範囲内でしか借り入れが出来ません。

 

その為、消費者金融のフリーローンでは最高でも自身の年収の3分の1までしか借りることが出来ないので、カードローンで借りるのと何ら変わらないといえるでしょう。

 

銀行フリーローンは、銀行カードローンでの借り入れ可能額が総量規制によって年収制限がされていないのと同様に、年収の3分の1以上は借りられないなどという事がありません。

 

また、融資が契約時の一度きりなので、それなりに高額の限度額での借り入れもフリーローンでは望めます。

 

しかし、昨今はカードローンの方が最高限度額の設定額が高く、フリーローンでは高額融資が受けられないように思うかもしれません。

 

大手銀行フリーローンの限度額と金利

銀行フリーローン

最高限度額

金利(変動金利)

三井住友銀行

フリーローン

300万円

5.475%

みずほ銀行

多目的ローン

500万円

5.875%

三菱東京UFJ銀行

多目的ローン

300万円

5.975%

 

銀行フリーローンは最高限度額が500万円くらいが平均となっていますが、返済能力が認められれば最高限度額ギリギリの融資も受けられる可能性がゼロではありません。

 

カードローンには最高限度額800万円や1,000万円のプランもありますが、そういった高すぎる最高限度額に近い金額は設定されないといえます。

 

カードローンでは高くても、限度額が200〜400万円ほどでの審査通過にとどまることが多いです。

 

なぜかといえば、カードローンの場合フリーローンと違い、限度額内であれば繰り返し何度でも追加借り入れが出来るからといえます。

 

フリーローンの審査通過は難しい?

 

時に、フリーローンとカードローンは、信用情報に関する最低限の審査基準に違いはありません。

 

ところが、属性審査という点ではフリーローンの方が審査が厳しい場合があります。

 

特に大手銀行のフリーローンに見られる特徴ですが、貸付条件に「年収200万円以上の方」というような各銀行のフリーローン独自の条件が設けられいる場合、それを満たしていないと審査を受けるまでもなく契約出来ません。

 

その為、安定した収入があり最低限の返済能力が認められれば借り入れが出来るカードローンよりも、敷居が高いといえるでしょう。

 

ただ、フリーローンはその様に年収上限を設けていることで、カードローンよりも貸し倒れリスクの少ない顧客に絞って貸付をしているからこそ低金利ともいえます。

 

また、銀行フリーローンなどは銀行融資などともいわれ、銀行と取引がある顧客で年収が高い方などへ、銀行側から顧客へ契約を勧めたりする商品にもなっています。

 

つまり、そもそもフリーローン利用者は貸し倒れリスクが低い方といえるでしょう。

 

加えて、今でこそ銀行カードローンも一般的ですが、昔の銀行といえば高額融資に特化しており、元々裕福な方が不動産投資用や旅行・娯楽などの一時金として借り入れをするところ、という立ち位置でした。

 

銀行フリーローンは、現代でもどちらかといえばその様に元々そこまでお金に困っていない方が、一時的に纏まった金額を借りるためのローンプランといえます。

 

だからこそ、フリーローンは金利がカードローンよりも圧倒的に低いことが多いのです。

 

資金用途があくまで自由であるという点で、カードローンとフリーローンは混同されがちですが、金融機関側からした融資のターゲット層が違う事を理解して、フリーローンへの申し込みは検討した方が良いといえるでしょう。

 

フリローンを利用する時のオススメ借入理由とは?

 

上述でも軽く触れましたが、フリーローンは一時的に資金が必要となる事柄で申し込むのが良いです。

 

例えば、何かの購入費用である場合は、その購入する物の代金として借りるというのは、借入理由として認められます。
 
例えば、家具や家電などを買う場合、それなりに費用が掛かる事は理解の範疇ですから、借入理由として認められます。

 

というのは、フリーローンで融資されるのは契約時の一度だけで、カードローンのように断続的且つ都合の良い時に借入れが出来る仕組みではないからです。

 

また、フリーローンでは具体性に欠ける理由での借り入れは審査に落ちる可能性が高く、生活費という名目での借り入れにも向かない傾向にあります。

 

基本的にフリーローンの審査で特に問題視されずに済むような理由として、以下のようなものが挙げられます。

 

フリーローンの借入理由
  • 旅行
  • 引っ越し費用
  • 家具・家電
  • 冠婚葬祭

 

時に、ギャンブルや投資といった借入理由は、フリーローンでは勿論、カードローンでも審査通過出来ない資金用途となっています。

 

加えて、借り換え以外の場合で他社への返済金という理由も審査落ち確実です。

 

というのは、融資金で他社の借り入れ残高を返済するのは、自転車操業となってしまい、借り入れ側が返済不能になる可能性が非常に高いからだといえます。

 

金融機関は返済能力が見込めない顧客へは貸付しません。

 

その為、お金が工面できるのか分からない状態を露呈するような借入理由での申し込みは、フリーローンでもカードローンでも避けるべきといえるでしょう。

 

借入理由は嘘を付いても大丈夫?

 

何としてもフリーローン審査に通過するために、本当は上述して来た理由での借り入れではないのに、上述したオススメの理由で申込む事を考える方もいると思います。

 

年収や他社借入件数などは、ローン申し込み時に嘘を付いてもバレる可能性が高いです。

 

しかし、借入理由は見積もり書や領収書などの提出を求めない限り、金融機関は確認のしようがありません。

 

また、審査に通過し借り入れをした後で、金融機関が融資金が何に使われているかチェックをする事もないです。

 

その為、借入理由を本来の目的と違うもので申し込んだからといって、審査に落とされてしまったりする事はないといえます。

 

ところが、借入理由に対して借り入れ・返済の状況が明らかに不自然だと、金融機関から貸し倒れリスクを危惧され、利用停止にされる可能性はゼロではありません。

 

加えて、借入額やフリーローンの貸付条件によっては、融資金の使い道が分かる資料などの提出を求められる事があります。

 

基本的には、いくらバレる可能性が低くても、ローンの申し込みで嘘は付かない方が良いでしょう。

 

フリーローンへ借り換えをする事は可能なのか?

 

フリーローンの中には、カードローンの借り換えやおまとめに使えるものも少ないですがあります。

 

ただし、カードローンからの借り換え・おまとめでフリーローンを利用する場合は、契約を希望しているフリーローンが借り換え・おまとめに対応しているかを確認する必要があります。

 

フリーローンは、カードローンよりも金利が低い貸し付け条件が多いので、審査に通れば借り換え・おまとめ先に向いています。

 

ところが、借り換え・おまとめなどでの利用は不可!としているフリーローンも少なくありません。

 

フリーローンは先述もしたように、資金用途自由な多目的ローンと一応は定義されているのですが、借り換え・おまとめや事業性資金での利用は出来ない場合があります。

 

借り換え・おまとめ利用できても、カードローンとそれほど金利が変わらないフリーローンもあったりするので、本当にフリーローンに借り換え・おまとめをした方が得になるのかよく検討する必要があります。

 

ちなみに、基本的にはフリーローンの方が基準金利が低金利なので、カードローンからフリーローンに借り換えることはあっても、その逆は金利が高くなるのであまりメリットがありません。

 

ただ、金利が高くなってもいいので、限度額の範囲内で自由に追加借り入れがしたい!という事であれば、カードローンに借り換える意味はあるといえるでしょう。

 

また、フリーローンは毎月の返済額が若干高めの傾向にあるので、毎度の返済が厳しいと感じた場合もカードローンに借り換えることで、返済が少額になる可能性があります。

 

金利だけはフリーローンからカードローンへの借り換えでは、逆にデメリットになる点にだけ注意してください。

 

フリーローンとカードローン使いやすいのは?

 

何を中心に考えるかでカードローンとフリーローンのどちらが使いやすいかは決まってくると思います。

 

借入の自由度をとるか、借入後の完済のし易さをとるかこの2点から考えるのがいいでしょう。

 

融資までのスピードや借金としての使い勝手のよさをとるならカードローン、一括でも高額の融資と確実な返済を目指すならフリーローンが向いていると思われます。

 

また、ローン初心者は借入への不安と共に返済できるのか?という不安もあるでしょう。

 

そんな場合はやはり、返済を中心に考えて銀行のフリーローンがお勧めできます。

 

借入自体が初めてということは信用情報に傷もないでしょうし、属性(簡単に言うと身の上)に問題がなければ銀行の審査であっても通過できるかと思います。

 

銀行フリーローンの中には、貸付条件に年収の規定が設けられているものもあります。
例えば、三井住友銀行のフリーローンは年収200万円以上であることが条件として盛り込まれています。