年収がどれくらいだと一戸建てが買える?住宅ローンで借りる割合は?
住宅は買った後は資産になりますから、住宅ローンの金利が低いうちに一戸建てを購入しよう!と思う方は少なくないでしょう。
しかし、一戸建てを購入するとしても、金額的になかなか簡単に決められるような買い物ではありません。
その為、よくよく自身の年収や生活の収支とのバランスを考えて、購入する物件を選ぶ事が一番大切といえます。
年収300万円では一戸建てを買うのは難しいのか?
一戸建ての購入は一般的に年収400万円以上からといわれます。
というのは、住宅ローンの貸付条件として年収400万円以上という項目を設けているローンが多いからです。
では、年収が300万円など400万円に満たない場合は絶対に物件の購入が出来ないのか?といえば、そういうわけではありません。
住宅ローンの中には、年収400万円以下でも契約が可能なものもありますから、頭金が用意できるなら年収に関係なく一戸建ての購入を検討しても良いといえます。
ただ、貸付条件に年収400万円以上という規定があるにも関わらずに、年収300万円の状態でダメもとで申し込んでも即審査に落ちるだけなので、その様なことはやめましょう。
時に、一戸建ての購入を検討する際、確かに自身の年収は無視できませんが、年収だけで買う物件などの価格を判断するのは危ういといえます。
住宅購入費用は頭金と住宅ローンを計算することから始める?
例えば、一戸建ての購入費用は年収の5倍までが範囲!という目安がありますが、あまりに大雑把すぎる基準なので鵜呑みにし過ぎない方が良いです。
基本的に住宅を購入する際の費用は、頭金と住宅ローンで借りる金額を合わせた金額で検討することになります。
自己資金としての頭金は最低でも価格の2〜3割は用意しましょう。
ローンではなく先に払う頭金が多ければ、住宅購入後の返済が楽にはなりますが、貯金を全部なげうってしまうような払い方は良くありません。
直近の生活で必要な金額はしっかり確保したうえで、住宅費用として頭金もしっかり計算して用意しましょう。
頭金が少なすぎても、今度は住宅ローンの返済が大変になるので、そのあたりの塩梅は良く吟味してください。
頭金から引いてもしもの為に残しておくお金を生活予備費などともいいます。
生活予備費の目安は、毎月の生活費の何カ月分というように考えるのがオススメです。
一般的なサラリーマンならその毎月の生活費の半年(6カ月)分ほど、自営業者などの場合は1年分ほどを目安として生活予備費を残すと良いでしょう。
また、住宅ローンで考える金額は自身が目いっぱい借りられる額ではなく、返済に困らない金額で考えましょう。
ローンで住宅費用の融資金を借りても、返済が出来なくなってはいけません。
住宅ローンの返済額は年収の20%以下が理想です。
もし、住宅ローン以外にも何かローンを組んでいる場合は、住宅ローンを除く返済負担比率が20〜25%までに収まっていないと、返済が厳しくなります。
返済負担比率とは、自身の年収に対して年間の返済額の割合のことです。
返済負担比率も正確に割り出すことで、より自身の年収と収支に合わせた住宅費用の見当付けもし易くなるといえます。
また、そもそも返済負担比率が25%を超えていると、住宅ローンの審査通過自体が難しくなってくるので注意が必要です。
住宅ローンの返済額は、借りた金額と金利の他に返済期間によっても変わってきます。
ローンをなるべく低金利で組みたい!というのは誰もが考える事ですが、返済時の利息支払額をより厳密に考える場合は返済期間が長くなり過ぎないように気を付ける事も重要です。
年収〇〇万円ならどんな家が買える?
自身の年収でどのくらいの価格の家が買えるのか、ざっくりした目安が知りたい!それから購入するかどうかも決めたい!という方もいると思います。
一番良いのは、ネットからも簡単に出来る住宅費用のシミュレーションを使う事ですが、その前にさらに大まかな目安が知りたい場合もあるでしょう。
そこで、以下に頭金を500万円として年収400万円・500万円・800万円・1000万円の時に、購入が検討出来る住宅費用をまとめてみました。
年収 |
購入可能と思われる価格 |
---|---|
400万円 |
2,000万円 |
500万円 |
2,500万円 |
800万円 |
3,000万円〜3,300万円 |
1,000万円以上 |
4,000万円〜7,000万円 |
*年収800万円・1,000万円以上は頭金の額によっては上記より高額な物件の購入も可能
上記は、頭金500万円で住宅ローンを組んだ際の返済額が年収の20%以下ほどになる価格を上げています。
住宅ローンの金利や返済期間によっても、返済額は変わってくるので自身が組もうと思っている住宅ローンでは、必ず一度具体的なシミュレーションをしてみてください。
また、一戸建て購入後、住宅ローンの返済以外にかかる費用も考えて、年収に無理のない返済額になるようローンを組みましょう。
というのは、住宅ローンを組む際には保険などにも入るからです。
すると、毎月の住宅ローンの返済額に加え、保険料の支払いなどもプラスされてくるので、住宅費用の返済以外にもかかる金額を見通しておくことも重要といえます。
時に、マンションなどを購入する場合は、管理費や修繕費なども必要になってくるのでより厳密に金額の計算した方が良いでしょう。
住宅ローンの返済額だけ考えれば無理なく支払いがしていけるとしても、他の支出額を合わせても返済がキツくならないかをよく考えましょう。